「SBI証券でNISA口座を開設したけど、配当金の受け取り方法ってどうすればいいの?」
NISA口座の配当金は、受け取り方によっては税金がかかってしまうことも。せっかくの非課税制度、最大限に活用したいですよね。
この記事では、SBI証券でのNISA配当金の受け取り方法について、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。どこよりも詳しく、具体的な手順や注意点、さらには「どの受け取り方法が一番お得なの?」といった疑問まで、全て解決します!
読み終わる頃には、あなたもSBI証券でのNISA配当金マスターになっているはず。ぜひ、この記事を参考に、賢く配当金を受け取ってくださいね!
- SBI証券のNISA配当金は「株式数比例配分方式」で非課税受取可能
- SBI証券での配当金受取方法変更はWebサイトから簡単
- NISA配当金の入金先はSBI証券のNISA口座(買付余力)
- 旧NISAでも「株式数比例配分方式」なら配当金非課税(2023年までに設定が必要)
SBI証券NISA配当金受取方法完全ガイド

配当金受取方法、おすすめはどれ?
NISA口座で配当金を受け取る方法は、実は複数あります。SBI証券では、主に以下の3つの方法から選択できます。
受け取り方法 | 特徴 | NISA口座での取り扱い |
株式数比例配分方式 | 証券口座で配当金を受け取る方法。 | NISA口座で保有している株式の配当金は、自動的にNISA口座に入金されます。非課税で受け取れます。 |
登録配当金受領口座方式 | あらかじめ指定した銀行口座で、全ての株式の配当金を受け取る方法。 | 複数の証券会社で株式を保有している場合、まとめて配当金を受け取れるので便利です。しかし、NISA口座の配当金も課税対象となります。 |
配当金領収証方式 | ゆうちょ銀行や郵便局で配当金を受け取る方法。 | 配当金領収証(配当金を受け取るための書類)が郵送されてくるので、窓口で換金します。しかし、NISA口座の配当金も課税対象となります。手間もかかるため、あまりおすすめできません。 |
従来方式(個別銘柄指定方式) | 銘柄ごとに配当金の受け取り方法を指定する方法 | 廃止されました |
この中で、NISA口座の配当金を非課税にするためには、「株式数比例配分方式」を選択する必要があります。他の方法を選択すると、NISA口座で運用している株式の配当金であっても、20.315%(所得税+復興特別所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかってしまうので注意が必要です。(国税庁 No.1330 配当金を受け取ったとき(配当所得))
新NISA配当金はどう受け取る?
2024年から始まった新NISAでも、配当金の受け取り方に関する基本的なルールは変わりません。
新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」のどちらで株式を保有していても、「株式数比例配分方式」を選択することで、配当金を非課税で受け取ることができます。
新NISAでは、年間投資枠が最大360万円(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円)、非課税保有限度額が1800万円に拡大されました。
そのため、旧NISAと比較して、より多くの配当金を非課税で受け取れる可能性があります。ぜひ、この機会に配当金の受け取り方について見直してみましょう。
SBI証券配当金受領方法、選び方のコツ
SBI証券でNISA口座の配当金受領方法を選ぶ際のポイントは、「非課税」と「手間」の2つです。
- 非課税を最優先にするなら: 迷わず「株式数比例配分方式」を選択しましょう。これが最もシンプルで、NISAのメリットを最大限に活かせる方法です。
- 手間を省きたいなら: すでに他の証券会社で「登録配当金受領口座方式」を選択している場合は、そのまま同じ方法を選択するのも一つの手です。ただし、この場合はNISA口座の配当金も課税対象となることを覚えておきましょう。例えば、10万円の配当金を受け取った場合、20,315円が税金として差し引かれてしまいます。
SBI証券では、NISA口座と課税口座(特定口座や一般口座)で、異なる配当金受領方法を選択できます。
「NISA口座は株式数比例配分方式」、「課税口座は登録配当金受領口座方式」というように、使い分けることも可能です。
ご自身の投資スタイルや、管理のしやすさに合わせて、最適な方法を選びましょう。
NISA配当金を非課税にするには?(旧NISA)
旧NISA(2023年までのNISA)で配当金を非課税にするには、「株式数比例配分方式」を選択していることが必須条件でした。もし、他の受領方法を選択していた場合は、2023年中に「株式数比例配分方式」に変更しておく必要がありました。
2024年からは新NISAが始まりましたが、旧NISAで保有している株式の配当金は、引き続き旧NISAのルールが適用されます。
そのため、旧NISAで配当金を非課税にするためには、「株式数比例配分方式」を選択している必要があることを覚えておきましょう。
SBI証券つみたてNISA配当金受取(旧NISA)
旧NISAのつみたてNISAでは、そもそも配当金(分配金)が出る投資信託が対象外でした。なぜなら、つみたてNISAは、長期・積立・分散投資に適した商品が対象であり、分配金を出す投資信託は、その趣旨に合わないと判断されていたからです。
分配金は、投資信託の運用益から支払われるため、分配金が出るとその分だけ投資信託の資産が減ってしまい、複利効果が薄れてしまう可能性があります。
しかし、新NISAでは、「成長投資枠」で高配当株に投資することも可能です。
旧NISAのつみたてNISAで積立投資をしていた方も、新NISAでは「成長投資枠」を活用して、高配当株投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
SBI証券NISA口座、配当金受取方法

SBI証券のNISA口座で配当金を受け取るには、事前に設定が必要です。ここではその手順と注意点、確認方法、変更方法まで詳しく解説します。
NISA口座配当金、入金先はどこ?
SBI証券のNISA口座で「株式数比例配分方式」を選択している場合、配当金はSBI証券のNISA口座に入金されます。具体的には、「買付余力」に反映されます。
入金された配当金は、
- 新たな投資資金として再投資に回す
- 出金して自由に使う
など、自由に活用できます。例えば、入金された配当金で、さらにNISA対象商品を購入することも可能です。
SBI証券NISA配当金、確認方法
SBI証券でNISA口座の配当金を確認する方法は、主に2つあります。
- WEBサイト: SBI証券のWEBサイトにログイン後、「口座管理」>「取引履歴」>「特定口座・NISA」から確認できます。
- SBI証券 株アプリ: SBI証券 株アプリにログイン後、「取引」>「入出金・振替」>「入出金明細」から確認できます。
どちらの方法でも、配当金の入金日、銘柄名、金額などを確認できます。入金履歴を定期的にチェックすることで、どの銘柄からどれくらいの配当金を受け取っているのかを把握できます。
SBI証券配当金、受け取り場所を解説
前述の通り、SBI証券のNISA口座で「株式数比例配分方式」を選択している場合、配当金はSBI証券のNISA口座(買付余力)に入金されます。
「登録配当金受領口座方式」を選択している場合は、あらかじめ登録した銀行口座に、「配当金領収証方式」を選択している場合は、ゆうちょ銀行や郵便局で配当金を受け取ることになります。ご自身の選択した受け取り方法を、今一度確認しておきましょう。
SBIでNISA配当金受取方法変更
SBI証券でNISA口座の配当金受取方法を変更する手順は、以下の通りです。
- SBI証券のWEBサイトにログイン
- 「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」>「お取引関連・口座情報」>「配当金受領サービス」を選択
- 「変更」ボタンをクリックし、希望する受領方法を選択(「株式数比例配分方式」を選択すると、NISA口座の配当金が非課税になります)
- 変更内容を確認し、「確定」ボタンをクリック
変更手続きは、通常、数日以内に完了します。ただし、権利確定日(配当金を受け取る権利が得られる日)直前など、タイミングによっては変更が間に合わない場合があるので、注意が必要です。少なくとも、権利確定日の1週間前までには変更手続きを済ませておきましょう。
NISA配当金が課税?対策は?(旧NISA)
旧NISAで配当金が課税されてしまう主な原因は、「株式数比例配分方式」以外の受領方法を選択していたことです。この場合、確定申告をすることで、払い過ぎた税金を取り戻せる可能性があります(還付申告)。
ただし、確定申告をすると、配当金が合計所得金額に含まれるため、配偶者控除や扶養控除などの適用に影響が出る可能性がある点に注意が必要です。
例えば、配偶者の合計所得金額が48万円以下の場合、配偶者控除が適用されますが、配当金が課税対象となり確定申告をすると、合計所得金額が増えてしまい、配偶者控除が受けられなくなる可能性があります。
配当金受領方法、最適な選択は?
配当金受領方法の最適な選択は、個人の状況によって異なります。
- NISA口座の配当金を非課税にしたい: 「株式数比例配分方式」一択です。
- 複数の証券口座で配当金をまとめて管理したい: 「登録配当金受領口座方式」が便利ですが、NISA口座の配当金も課税対象となる点に注意が必要です。
- 配当金を現金で受け取りたい: 「配当金領収証方式」が選択肢となりますが、手間がかかる点と、NISA口座の配当金も課税対象となる点に注意が必要です。また、配当金領収証の紛失リスクもあります。
ご自身の状況や、税金に関する知識などを総合的に考慮して、最適な受領方法を選択しましょう。迷った場合は、SBI証券のカスタマーサービスセンターや、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
Q&Aよくある質問
Q: SBI証券のNISA口座で配当金が出ないのですが?
A: 以下の原因が考えられます。
- 保有している銘柄が配当金を出していない(無配当の銘柄もある)
- 権利確定日に株式を保有していなかった(権利確定日の2営業日前の「権利付最終日」までに株式を購入する必要がある)
- 配当金受領方法が「株式数比例配分方式」になっていない
Q: 株式数比例配分方式に変更したのに、配当金が銀行口座に振り込まれました。
A: 変更手続きが間に合わなかった可能性があります。SBI証券のカスタマーサービスセンターに問い合わせて確認しましょう。また、変更手続きが完了しているかどうかも、WEBサイトで確認できます。
Q: NISA口座で配当金を受け取ると、非課税投資枠が減りますか?
A: いいえ、配当金は非課税投資枠とは関係なく受け取れます。NISAの非課税投資枠は、あくまで新規の投資に使える金額の上限です。
Q: 配当金はいつ入金されますか?
A: 配当金の入金日は、銘柄によって異なります。通常、権利確定日から2~3ヶ月後に入金されます。
Q: 確定申告は必要ですか?
A: NISA口座で「株式数比例配分方式」を選択している場合は、原則として確定申告は不要です。「登録配当金受領口座方式」や「配当金領収証方式」を選んでいる場合は、確定申告が必要になることがあります。(国税庁 No.1330 配当金を受け取ったとき(配当所得))
まとめ

SBI証券のNISA口座で配当金を非課税で受け取るためには、「株式数比例配分方式」を選択することが重要です。この記事で解説した内容を参考に、ご自身の配当金受領方法を見直してみてはいかがでしょうか。
新NISAでは、投資枠が拡大し、より多くの配当金を非課税で受け取れるチャンスが広がりました。この機会を最大限に活用し、賢く資産形成を進めていきましょう!
また、さらに詳しくNISAについて知りたい方は、金融庁 NISA特設ウェブサイトをご覧ください](https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html)。
記事のまとめ
- SBI証券のNISA口座で配当金を非課税にするには「株式数比例配分方式」を選ぶ必要がある
- 「株式数比例配分方式」を選ぶと、配当金は自動的にSBI証券のNISA口座(買付余力)に入金される
- 新NISAでも、配当金の受け取り方に関する基本的なルールは変わらない
- SBI証券では、NISA口座と課税口座で異なる配当金受領方法を選択できる
- 旧NISAで配当金を非課税にするには、「株式数比例配分方式」を選択していることが必須だった
- 旧NISAのつみたてNISAでは、そもそも配当金が出る投資信託は対象外だった
- SBI証券での配当金受取方法の変更は、WEBサイトから簡単に行える
- 権利確定日直前だと、配当金受取方法の変更が間に合わない場合がある
- 配当金が課税された場合は、確定申告で税金を取り戻せる可能性がある
- 配当金の入金日は、銘柄によって異なる
- NISA口座で配当金を受け取っても、非課税投資枠は減らない
- SBI証券での配当金確認は、WEBサイトまたは株アプリでできる