こんにちは! 将来のための資産形成、特に注目度の高い新NISAに関心をお持ちなのですね。
中でも「年間360万円を5年間で投資する」というパワフルな戦略。
その可能性とリスクについて、しっかり把握したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
特に情報感度の高い方なら、なおさらでしょう。「新NISA 360万 5年 シミュレーション」と検索して、具体的な数字や運用方法を探している…まさに、そんなあなたのためにこの記事をご用意しました。
ここでは、プロのWEBライターとして、年間360万円投資のシミュレーション結果から、その後の運用、メリット・デメリット、そしてあなたに合った他の選択肢まで、具体的な数字を交えながら分かりやすく解説します。
将来への漠然とした不安を、具体的な計画に変えるお手伝いができれば嬉しいです。
- 5年で1800万円投資プランは、シミュレーション上、将来大きな資産増が期待できます。
- ただし、市場リスク集中や家計・精神的負担といったデメリットも理解が必要です。
- 月5万円等の長期積立プランも、リスクを抑えつつ十分な資産形成を目指せる選択肢です。
- 最適なNISA戦略は個々人で異なり、自身の状況に合わせて試算・判断することが重要です。
新NISA360万5年シミュレーションで将来予測

この記事で分かること
- 新NISAで年間360万円×5年投資のシミュレーション結果(5年後・10年後)
- 1800万円達成後の「ほったらかし」運用とその効果
- 最短5年プランのメリット・デメリット
- 月5万円など、無理のない積立プランの可能性
- 自分に合ったNISA戦略の見つけ方
新NISAの大きな魅力の一つ、年間最大360万円という非課税投資枠。これをフル活用すれば、最短5年で生涯非課税限度額の1,800万円に到達できます。
この「5年で1800万円」戦略は、特にまとまった資金をお持ちの方や、早期に資産形成を進めたい方にとって非常に魅力的です。
「でも、実際にやったら将来いくらになる?」「自分にもできる? 注意点は?」そんな疑問が湧くのは当然です。
このセクションでは、「新NISAで360万円を5年間投資する」戦略の具体的なシミュレーション結果、基本的な考え方、そして気になるその後の運用について、詳しく見ていきます。あなたの資産計画のヒントがきっと見つかるはずです。
新NISAシミュレーションの基本戦略
まず、「新NISAで360万円を5年間投資する」プランの基本を押さえましょう。
これは、新NISAの年間投資上限額360万円(内訳:つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)を毎年使い切り、わずか5年で生涯非課税枠1,800万円を投資元本として築く戦略です。かなりのハイペースと言えます。
この戦略の狙いは、「早期に大きな元本を確保し、長期的な複利効果を最大化する」ことです。
「複利効果」とは、投資で得た利益がさらに利益を生む、雪だるま式にお金が増える効果のこと。
投資元本が大きく、運用期間が長いほど、この効果は強力になります。つまり、できるだけ早く、多くの金額を投資することで、将来の資産成長の可能性を高めるわけです。
特に、株式市場が長期的に右肩上がりで成長すると考えるなら、理論上は早めの投資が有利とされることが多いです。
この戦略が向いているのは、年間360万円(月30万円)の投資資金を継続的に用意でき、市場の値動きリスクにもある程度耐えられる方でしょう。投資先としては、全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500など)に連動するインデックスファンドが人気です。
これらはコストが低く、市場全体の成長を取り込める可能性があり、新NISAの無期限非課税とも相性が良いとされています。(投資信託に関する一般的な情報は、投資信託協会のウェブサイトなども参考になります。)
ただし、これはあくまで一つの戦略です。ご自身の状況に合わせて考えることが最も重要です。
新NISA1800万円、5年達成で5年後いくら?
さて、最も気になる部分かもしれません。「5年間で1800万円投資したら、その5年後、つまり積立開始から10年後には、資産はいくらになっている可能性があるの?」という疑問ですね。
結論から言うと、運用成果は変動しますが、仮に年率5%で複利運用できたとシミュレーションした場合、5年後の資産総額は約2,040万円になる計算です。そして、その資産をさらに5年間運用し続けた場合(積立開始から10年後)には、約2,604万円にまで増える可能性があります!
なぜ金額が変わるかというと、運用利回り(年間の利益率)によって資産の増え方が違うからです。複利で運用するため、利回りが高いほど、また期間が長いほど、資産は加速度的に増えます。
具体的に、いくつかの想定利回りで、5年間投資した時点(元本1800万円達成時)の資産額目安を見てみましょう。(※手数料等は考慮しない試算)
想定利回り(年率) | 5年後の運用益(目安) | 5年後の資産総額(目安) |
---|---|---|
3% | 約139万円 | 約1,939万円 |
5% | 約240万円 | 約2,040万円 |
7% | 約347万円 | 約2,147万円 |
例えば年利5%なら、5年間で約240万円の利益が非課税で得られる計算です。これは大きなメリットです。
【超重要】ただし、これはあくまでシミュレーションです!
将来の運用成果を保証するものではありません。投資にはリスクがあり、市場が下落すれば元本割れの可能性もあります。「これくらいになる『かも』しれない」という将来の可能性の一つとして捉え、リスクもしっかり理解した上で投資判断をしてください。
NISA版 一括投資ほったらかしシミュレーション
「どうせ投資するなら、年初に一括で入金して、あとはほったらかしたい!」そんな考え方もあるでしょう。新NISAでの「一括投資」と、その後の「ほったらかし」運用について見ていきます。
まず結論ですが、新NISAで年間360万円を完全に一括投資することは、原則としてできません。
理由は、年間360万円の枠のうち、成長投資枠240万円は一括投資できますが、つみたて投資枠120万円は、基本的に毎月などの「積立」がルールだからです。
しかし、工夫次第で「実質的な年初一括投資」に近い形は可能です。 例えば、SBI証券や楽天証券などのネット証券では、つみたて投資枠で「ボーナス設定」などの機能を提供していることがあります。
これを利用すれば、毎月の積立とは別に、年の初めにまとまった金額(例えば120万円分)を設定できる場合があります。
これを成長投資枠の240万円(一括OK)と組み合わせれば、年初に360万円に近い金額を投資することも可能になる、というわけですね。(※必ずご自身の利用する金融機関で確認してください)
では、このように年初に大きく投資し、その後「ほったらかし」にする場合のシミュレーションはどう考えれば良いでしょうか?
- メリット: 相場が右肩上がりなら、早期に大きな元本を投下することでリターンが大きくなる可能性がある点。
- デメリット: 投資直後に相場が下がると、高値掴みになり損失が大きくなるリスクがある点。時間を分散する効果(ドルコスト平均法)は薄れます。
どちらが良いかは一概に言えません。重要なのは投資した後の「ほったらかし」です。
短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点で運用を続けることが、最終的な資産形成には不可欠と言えます。
積立NISAで5年間運用するといくら増える?
「年間360万円はハードルが高い…」と感じる方、ご安心ください。新NISAでは、もっと少額からでもスタートできます。
ここでは新NISAの枠内での「積立投資」について、毎月コツコツと5年間積み立てた場合を見てみましょう。
結論として、増える金額は毎月の積立額と運用利回り次第ですが、少額でも着実に資産を育てられます。
なぜなら、少額でも長期間続けることで複利効果(利益が利益を生む力)が働き、投資元本以上の資産になる可能性が高まるからです。
具体的に、年利5%で運用できたと仮定していくつかのパターンを見てみましょう。(※手数料等は考慮しない試算)
毎月の積立額 | 5年間の投資元本合計 | 5年後の運用益(目安) | 5年後の資産総額(目安) |
---|---|---|---|
3万円 | 180万円 | 約16万円 | 約196万円 |
5万円 | 300万円 | 約40万円 | 約340万円 |
10万円 | 600万円 | 約80万円 | 約680万円 |
いかがですか? 例えば毎月5万円なら、5年間で元本300万円が約340万円に。毎月10万円なら、元本600万円が約680万円になる計算です。決して小さくない成長です。
もちろん、これも年利5%という仮定のもとです。それでも、5年間という期間でも、無理のない範囲でコツコツ続けることが、将来の資産を作る大切な一歩になります。
「自分はいくら積み立てられるかな?」と思ったら、金融庁の「資産運用シミュレーション」[^2]などで試算してみるのがおすすめです。目標額から逆算もできますよ。
新NISA1800万円達成 5年その後の運用方法
もしあなたが、5年間というハイペースで新NISAの非課税枠1,800万円を使い切ることができたなら、素晴らしい達成感でしょう。
では、その大切な資産をどう管理・運用していくのがベストなのでしょうか?
結論としては、多くの場合、特別な資金ニーズ(例: すぐに住宅購入資金が必要など)がなければ、「ほったらかし」にして長期運用を続けるのが最もおすすめです。
最大の理由は、新NISAの「非課税保有期間が無期限」という強力なメリットを最大限に活かすため。1,800万円の元本から生まれた利益は、その後何年、何十年経っても、運用を続けている限りずっと非課税のままです。これは非常に大きなアドバンテージです。
さらに、「ほったらかし」が良いとされる理由は他にもあります。
- 複利効果の継続: 運用益が再投資され(特に投資信託の場合)、利益がさらなる利益を生む効果が続きます。
- 手間いらず: 基本的に特別な管理は不要で、日々の値動きに一喜一憂する必要もありません。
- 長期投資のメリット: 長く保有することで、一時的な市場の下落も乗り越え、安定したリターンを得やすくなります。
もちろん、「ほったらかし」以外の選択肢もあります。新NISAでは、保有商品を売却すると、その元本(取得価額)分の非課税枠が翌年以降に復活します。
例えば、子どもの教育資金が必要になったタイミングで一部を売却し、その後空いた枠でまた老後資金のための投資を再開する、といった柔軟な使い方が可能です。これは旧NISAにはなかった大きなメリットです。
ただし、売却タイミングによっては損失が出る可能性もあるため、慎重な判断が必要です。基本戦略としては、「長期ほったらかし」を軸に、必要に応じて売却&再利用を検討する、というスタンスが良いでしょう。
新NISA360万5年シミュレーション以外の選択肢

さて、ここまで年間360万円を最大限に活用し、最短5年で1,800万円を目指すプランを見てきました。
確かに魅力的ですが、「正直、月30万円も投資に回すのは厳しい…」「もっとリスクを抑えて、自分のペースでやりたい」と感じている方も多いはずです。
その感覚はとても大切です。投資はマラソンのようなもの。無理なペースでは続きません。新NISAの活用方法は一つではありません。
このセクションでは、最短5年プランが持つデメリットや注意点をしっかりお伝えしつつ、月5万円といった着実な積立プランのシミュレーション、そして1800万円達成後の「ほったらかし」運用が長期的にどれほどのインパクトを持つのか、さらに深く掘り下げます。
様々な選択肢を知ることで、あなたの収入やライフプラン、そして何より「心地よく続けられる」と感じる、あなただけの最適な新NISA活用法を見つけるヒントを提供します。
新NISAを5年で使い切るデメリットとは?
最短5年で1,800万円の非課税枠を埋める戦略。聞こえは良いですが、注意すべきデメリットも存在します。リスクもしっかり理解しておきましょう。
主なデメリットは以下の通りです。
- 市場のタイミングリスクが大きい: 短期間に大きな資金を投入するため、もし相場が高い時期に集中して買ってしまう(高値掴み)と、その後の下落で大きな損失を被る可能性があります。購入価格を平準化する効果(ドルコスト平均法)が働きにくいのです。
- 家計への負担が大きい: 年間360万円(月30万円)を投資に回し続けるのは、かなりの収入があっても簡単ではありません。無理をすると、急な出費に対応できなくなるリスクがあります。
- 追加投資のチャンスを逃す可能性: 5年で枠を使い切ると、それ以降は非課税での追加投資ができません(売却して枠を空けない限り)。6年目以降に株価が大きく下がっても、NISA枠で安値で買い増すことができないのです。
- 精神的なプレッシャー: 投資額が大きいと、日々の資産額の変動も大きくなります。特に相場が荒れている時期は、精神的に不安定になりやすいかもしれません。
- 「長期・積立・分散」の原則とのズレ: 投資の王道とされる原則のうち、特に「積立(時間の分散)」の効果は得られにくくなります。
これらのデメリットを考えると、最短5年プランは、十分な余剰資金があり、かつリスク許容度(価格変動に耐えられる度合い)が高い方向けの戦略と言えるでしょう。
ご自身の状況と照らし合わせ、慎重に検討することが大切です。
堅実派向け 新NISA月5万シミュレーション
「やっぱり月30万円は現実的じゃない…でも、将来のために何か始めたい!」そんな堅実派のあなたには、毎月5万円をコツコツと積み立てるプランがおすすめです。地味に感じるかもしれませんが、非常にパワフルな戦略になり得ます。
結論として、月5万円の積立でも、時間を味方につければ、新NISAの非課税メリットと複利効果を活かし、大きな資産を築くことが十分に可能です。
このペースなら、30年かけて生涯非課税枠の1,800万円を使い切ることができます。
なぜ月5万円の積立が有効なのでしょうか?
- 続けやすい: 「無理なく続けられる」ことが最大のメリット。投資は長期戦なので、継続が重要です。月5万円なら、例えば30代の方にとっても、現実的な範囲でスタートしやすいのではないでしょうか。
- リスクを抑えられる: 毎月定額で投資することで、ドルコスト平均法の効果が期待できます。価格が高い時には少なく、安い時には多く買うため、平均購入単価を抑え、高値掴みのリスクを軽減します。
- 長期で複利効果を享受: 30年という長い時間をかけることで、複利(利益が利益を生む力)の効果がじっくりと大きく花開く可能性が高まります。
では、実際に**年利5%**で運用できた場合のシミュレーションを見てみましょう。(※手数料等は考慮しない試算)
投資期間 | 投資元本合計 | 運用益(目安) | 資産総額(目安) |
---|---|---|---|
10年 | 600万円 | 約176万円 | 約776万円 |
20年 | 1,200万円 | 約855万円 | 約2,055万円 |
30年 | 1,800万円 | 約2,361万円 | 約4,161万円 |
素晴らしい結果ですよね! 20年後には目標とされる方も多い2,000万円を超え、30年後にはなんと4,000万円を超える可能性があるのです。
月5万円でも、これだけの未来が描けるなら、始めてみる価値は十分にあります。
まずはこのペースで始めて、将来的に収入が増えたら積立額を増やす、といった柔軟な対応も可能です。
新NISA1800万円ほったらかしシミュレーション解説
「新NISAで1800万円の枠を使い切ったら、あとは『ほったらかし』でいい」とよく聞くけれど、本当にそれで資産は増えるの? なぜ「ほったらかし」がいいの? そんな疑問にお答えします。
結論として、1800万円の投資(買付)が完了した後は、追加投資はできませんが、保有している資産は非課税期間無期限で運用を続けることが可能です。そして、この「ほったらかし」運用こそが、長期的な複利効果によって資産をさらに成長させるための有効な戦略なのです。
なぜ「ほったらかし」が良いのでしょうか?
- 非課税メリットが続く: 運用によって得られる利益(値上がり益や普通分配金)が、ずっと非課税です。通常約20%かかる税金がゼロになるのは、長期的に見て非常に大きな差になります。
- 複利効果が最大限に活きる: 運用で得た利益が自動的に再投資され(特に分配金再投資型の投資信託の場合)、「利益が利益を生む」複利の効果が時間をかけて大きくなります。
- 手間がかからないシンプルさ: 基本的に頻繁な売買や管理は不要です。忙しい方でも、精神的な負担少なく続けやすいのが魅力です。
- 短期的な市場変動に強い: 長期保有を前提とすれば、一時的に市場が下落しても慌てて売る必要はありません。時間をかけて市場の回復・成長を待つことで、結果的にプラスになる可能性が高まります。
具体的に、1800万円の元本を「ほったらかし」で運用し続けると、将来どれくらいの資産になる可能性があるのでしょうか? これは当然、運用利回りによって変わります。
後のセクションで10年後、20年後の具体的なシミュレーションを見ていきますが、金融庁の「資産運用シミュレーション」[^2]を使えば、ご自身で様々なパターンを試算することもできます。
「ほったらかし」は、決して「放置」ではなく、時間を味方につけて資産をじっくり育てる、賢い運用戦略だと覚えておきましょう。
ほったらかし運用 新NISA1800万円の10年後
では、1800万円の投資を終えた後、具体的に10年間「ほったらかし」にしたら、資産はどれくらいになっている可能性があるのでしょうか?
ここでは、最短5年で1800万円を達成した方が、そのまま運用を続けて積立開始から合計10年が経過した時点をシミュレーションします。
結論として、仮に**年利5%**で運用できた場合、10年後の資産総額は約2,604万円になっている可能性がある、という試算結果があります。
5年目に約2,040万円(元本1800万円+運用益約240万円@5%)になった資産が、そこからさらに5年間、複利で運用され続けるからです。最初の5年間で得た利益も元手となり、さらに利益を生み出します。
具体的に、いくつかの想定利回りで見てみましょう。(※5年で1800万円達成後、さらに5年間運用した場合の試算。手数料等は考慮せず)
想定利回り(年率) | 5年後の資産(目安) | 10年後の資産(目安) | 増えた額(5年間) |
---|---|---|---|
3% | 約1,939万円 | 約2,244万円 | 約305万円 |
5% | 約2,040万円 | 約2,604万円 | 約564万円 |
7% | 約2,147万円 | 約3,012万円 | 約865万円 |
どうでしょうか? 年利5%なら約560万円、年利7%なら約860万円も、この5年間だけで増える可能性があります。元本1800万円から考えると、10年間で資産が1.4倍〜1.7倍近くに増える計算です。
もちろん、繰り返しになりますが、これはシミュレーション上の話です。実際の市場がどうなるかは分かりません。
ただ、適切なリスクを取りながら長期運用を継続することで、これだけの資産成長が「可能性として」ある、ということは、将来への希望になります。
この数字が、投資を続けるモチベーションにつながるかもしれません。
さらに長期 新NISA1800万円の20年後
10年後でも大きな成長が見込めましたが、さらに視野を広げて、積立開始から20年後にはどうなっている可能性があるのでしょうか?
同様に、最短5年で1800万円を達成し、その後15年間「ほったらかし」運用を続けた場合をシミュレーションしてみましょう。
結論から言うと、仮に年利5%で運用できた場合、20年後の資産総額は約4,241万円にまで成長している可能性があります!
その理由は、「複利効果」が長期になればなるほど、加速度的にパワーを発揮するからです。
10年後の資産(約2,604万円@5%)が、さらに次の10年間で運用され、増え方が後半になるほど大きくなるのです。まさに雪だるま式です。
具体的に、想定利回り別に見てみましょう。(※5年で1800万円達成後、さらに15年間運用した場合の試算。手数料等は考慮せず)
想定利回り(年率) | 5年後の資産(目安) | 20年後の資産(目安) | 増えた額(15年間) |
---|---|---|---|
3% | 約1,939万円 | 約3,039万円 | 約1,100万円 |
5% | 約2,040万円 | 約4,241万円 | 約2,201万円 |
7% | 約2,147万円 | 約5,934万円 | 約3,787万円 |
驚きませんか? 年利5%でも4,000万円を超え、年利7%なら6,000万円に迫る金額です。運用益だけで見ても、元本の1800万円をはるかに超える金額になっています。
ちなみに、30年後(5年達成後、25年間運用)まで見据えると…
- 年利3%:約4,773万円
- 年利5%:約6,908万円
- 年利7%:約1億1,650万円 となり、1億円という大台も見えてきます…!
もちろん、これも計算上の話で、リスクもありますし、これだけの利回りが将来も続く保証はありません。
しかし、新NISAという素晴らしい制度を使い、長期的な視点で運用を続けることが、どれだけ大きな可能性を秘めているか、感じていただけたのではないでしょうか。
特に、若い世代の方にとっては、時間は最大の武器になります。
Q&A 積立NISAで360万円を一括投資できる?
新NISAの年間投資枠360万円。「これを年の初めに一気に投資できたら、効率が良さそう!」と考える方もいらっしゃるでしょう。この点について、改めて整理します。
【質問】新NISAで、年間の投資枠360万円をまとめて一括投資できますか?
【回答】原則として、年間360万円を完全に「一括」で投資することはできません。
理由は、新NISAの年間360万円の枠が、性質の異なる2つの枠から成り立っているためです。
- 成長投資枠: 年間240万円まで。こちらは一括投資が可能です。
- つみたて投資枠: 年間120万円まで。こちらは、毎月など定期的にコツコツ積み立てる**「積立投資」が基本ルール**です。
つまり、成長投資枠の240万円は一括投資できますが、つみたて投資枠の120万円は、基本的に分割して投資する必要があります。
【補足】工夫次第で実質的な一括投資も?
一部の金融機関、特にネット証券では、つみたて投資枠についても**「ボーナス設定」や「(年の途中から始める場合の)増額設定」**などの仕組みを利用できる場合があります。
これらをうまく活用すると、つみたて投資枠の120万円分も、年の初めや特定の月にまとめて投資することが可能になるケースがあります。そうすれば、成長投資枠の240万円と合わせて、結果的に年間360万円に近い金額を、年の早い段階で投資することも実現できるかもしれません。
ただし、この「実質的な一括投資」の可否や具体的な設定方法は、利用する金融機関によって異なります。希望する場合は、必ず利用する(または検討中の)金融機関に直接確認してください。っている金融機関、またはこれから開設を検討している金融機関に、直接問い合わせて確認してみるのが一番確実ですよ。
まとめ あなたに最適な新NISA戦略の探し方

さて、新NISAの「年間360万円×5年」シミュレーションから、その後の運用、デメリット、そして月5万円の積立プランまで、様々な情報をお届けしました。
ここまで読んでくださったあなたは、「結局、自分はどうすればいいんだろう?」と改めて考えているかもしれません。
大切な結論をもう一度お伝えします。新NISAは、年間最大360万円、生涯1,800万円もの投資が非課税になる素晴らしい制度です。
しかし、「これが唯一の正解!」という必勝法はありません。 最短5年プランも、月5万円の長期プランも、どちらも立派な選択肢です。
あなたにとっての「最適解」は、他の誰とも違う、あなただけのものなのです。
なぜなら、投資にかけられるお金、許容できるリスク、目標金額と時期、ライフプラン(住宅、教育、老後など)は、人それぞれ全く違うからです。
では、どうすれば「あなたに最適な新NISA戦略」を見つけられるのでしょうか? そのヒントをいくつかご紹介します。
【STEP1: 自分を知る】
- 現状把握: 毎月の収支は? 無理なく投資に回せる金額は?
- 投資期間: どのくらいの期間、投資を続けられそうですか?
- リスク許容度: もし投資額が一時的に20%減っても冷静でいられますか?
- 目標設定: 具体的な目標は?(例: 10年後に教育資金〇〇万円、30年後に老後資金〇〇万円など)
【STEP2: 戦略を比べる】
- メリット・デメリット理解: 「5年プラン」の魅力(スピード)とリスク(負担、タイミング)。「長期積立プラン」の魅力(安定、継続しやすさ)と時間。
- 自分ごと化: この記事の内容を、ご自身の状況に当てはめて考えましょう。
【STEP3: シミュレーションで未来を覗く】
- 具体的な数字を掴む: 金融庁の「資産運用シミュレーション」[^2]などを活用しましょう。「毎月〇万円を〇年、年利〇%で…」と入力すれば、将来の資産額の目安が分かります。いくつかパターンを試して、現実味のあるプランを探しましょう。
【STEP4: 「継続」を最優先に】
- 無理のないプランを選ぶ: どんな計画も、続けられなければ意味がありません。背伸びせず、ストレスなく、**「これなら長く付き合えそうだ」**と思えるペースと方法を選ぶことが、成功への一番の近道です。
この記事が、あなたの新NISA戦略を考える上での羅針盤のような存在になれたなら、とても嬉しいです。
ぜひ、ご自身のペースで、賢く、そして楽しく、新NISAを活用した資産形成をスタートさせてくださいね!
まずは第一歩として、シミュレーションを試してみることから始めてはいかがでしょうか。
記事のまとめ
- 新NISAで年間360万×5年、1800万円達成は可能。
- 5年達成時の資産は年利5%で約2040万円と試算される(要リスク理解)。
- 積立開始10年後の資産は年利5%で約2604万円に増える可能性。
- 積立開始20年後の資産は年利5%で約4241万円への成長が期待。
- 1800万円達成後の基本は「ほったらかし」長期運用。
- 5年プランには市場リスク集中や家計負担のデメリットも。
- 年間360万円の完全な一括投資は原則不可(工夫は可能)。
- 月5万円でも30年で1800万円達成、4000万円超も視野に。
- ドルコスト平均法は長期積立でリスク軽減に有効。
- 最適なNISA戦略は個々の状況に応じシミュレーションで探るべき。
- 新NISAは非課税期間が無期限で枠の再利用も可能。
- 無理なく長期継続することが投資成功の鍵。
出典・引用
- 投資信託協会: https://www.toushin.or.jp/ (※投資判断は自己責任でお願いします)
- 金融庁 資産運用シミュレーション: https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/money_plan/index.html